10名で話し合いました。
1. 政治・宗教のタブーと世代間の感性
現代の職場や社会において、**政治や宗教の話題は対立を避けるための「タブー」**となっている現状が語られました。特に若い世代は政治に無関心であるとされる一方で、特定の政治家(高市早苗氏など)に対して、高齢層とは異なる直感的な支持を示す傾向も指摘されています。
参加者の一人は、**「政治は私たちの生活そのもの」**であるにもかかわらず、それが遠ざけられ、中立性という名の下に反対運動や社会問題への関与が批判される風潮(沖縄の事件など)に懸念を示しました。また、国際情勢や法秩序よりも「力の支配」を肯定するような新しい価値観の変化に対し、戦後民主主義を生きてきた世代としての戸惑いと、それを受け止めきれない自己の葛藤も吐露されました。
2. 学歴偏重への疑問と「生きる力」
話題は現代の激しい教育競争や医学部志望の過熱にも及びました。しかし、参加者からは、学歴や資格が必ずしも「生きる力」や人間的な魅力に直結するわけではないという鋭い指摘がなされました。
その象徴として語られたのが、ある参加者の兄のエピソードです。その兄は勉強が大嫌いで中学卒業後に靴職人の丁稚となりましたが、後に自らの直感力を頼りに商売(消費者金融)を始め、大きな成功を収めました。この事例を通じ、**「経済学を学んだからといって良い政治ができるわけではない」**のと同様に、知識を詰め込むよりも、人間が本来持つ素直な感覚や行動力こそが、困難な時代を生き抜くための本質的な能力ではないかという議論が交わされました。
また、中国の「絶学無憂(学問を絶てば憂いなし)」という言葉を引用し、既存の学問的な枠組みを一度捨ててこそ、真に世の中が見える「感動人」になれるという人生哲学も紹介されました。
3. 福祉の現場と行政への怒り
福祉の学校に関わる人々として、地域の障害者支援の現状についても深い議論がありました。「日野市障害者青年学級」が50周年を迎える中で、長年培ってきた活動の重みが語られる一方で、行政の冷淡な対応に対する強い憤りも示されました。
具体的には、車椅子タクシーの運行補助金事業が令和7年度で終了するという決定です。代案もなく「ご理解ください」という言葉のみでサービスを切り捨てる行政の姿勢に対し、参加者からは「どうやって理解しろというのか」「命に関わる問題だ」という怒りの声が上がりました。この問題は、単なる財政の問題ではなく、弱者を守るための「法」や「公正さ」が軽視されている現代社会の縮図として捉えられています。
4. シニアライフと「ご縁」の尊さ
人生の終盤をどう生きるかという「シニアライフ(あるいは死に際ライフ)」のあり方も大きなテーマでした。参加者たちは、これまでの人生を振り返り、人との**「ご縁」**が何よりの財産であったと語り合いました。
特に、迷っている時にかけられた**「あなたならできる」**という「魔法の言葉」が、その後の人生を大きく変える原動力になったという経験談は、参加者たちの共感を呼びました。また、自然の中で遊ぶこと(森の幼稚園、釣り、登山など)の重要性も強調され、人間が動物として「歩けること」「自然と共生すること」の根源的な価値が再確認されました。
結論:新しい価値観へのバトンタッチ
この記録は、戦後を生き抜いてきた世代が、変化の激しい現代社会に対して抱く違和感や批判を共有しつつも、それをどう次世代にバトンタッチしていくべきかという模索の軌跡です。
最後には、障害があってもなくても「できること」を大切にする**「バリアアリー」**の考え方を掲げる「夢のみずうみ村」への視察予定や、自宅への太陽光パネル設置といった前向きな挑戦も語られ、たまりばの対話は幕を閉じました。学歴や地位といった外的な指標にとらわれず、自分らしい生き方を追求し、直感とご縁を大切にすることの重要性が、この約2000字の対話の中に凝縮されています。
*4月17日(金) 19:00~
*場所:公益財団法人社会教育協会3階
*参加費:会員は300円 一般は500円
*出席さる方は当日直接会場へ。
※基本的にはフリートーキングです。
