温故知新そして明日へ

理事 槇島和治

千葉敦子を知ってますか。

いまから39年前に乳がんのためニューヨークの病院で46歳でなくなった女性ジャーナリストです。

私の自宅に眠っていた、千葉敦子・箙(えびら)田鶴子、往復書簡「いのちの手紙」に目が留まり再読しました。箙田鶴子は仮死状態で生まれ小児麻痺にかかりながら作家活動を通して自立の道を歩んでこられ「神への告発」など著されてます。

ふたりの往復書簡で、お互いの生き方や意見の違う書簡を取り交わしお互いにどう生きどのように思考しているかといったことを赤裸々に手紙にしたためながら激しいやりとりした本です。熱心に茶色に変色した本を読み進めてしまいました。

千葉敦子は「乳がんなんかに負けない」「わたしの乳房再建」、「ニューヨークの24時間」など幾冊もありました。長い時間経過がありました。読み返してなかなか社会が変わらない、むしろテクノ資本主義あるいは選民ファシズムともいわれる社会に向かっていることをあらためて千葉敦子の著書が予感してたのかなとも思いました。

「モノと金の中毒は、アメリカと日本で広がっており個人の心身を蝕んでいるばかりでなく、社会全体を不健康なものにしています。」(千葉敦子・ニューヨークの24時間引用)。

今の社会をどう見ていくかは皆様も様々な思いをお持ちでしょう。

わが家に眠っている著書もブックオフに持ち込んでも段ボールひと箱で150円なんてのは普通です。しかし個人蔵の著書の活用を何か活用できないものかと考えました。

古本として売る、図書館に寄贈する等々方法はあります。

 私が今おもに勤務する町田市を中心にまちのあちこち(店舗や個人宅の軒先)に設置された小さな本棚のネットワークがあります。どこで借りて、どこで返してもいい「循環型」の自由なスペースがあります。知人が町田でご自宅の一角に設置してます。その名称は「きんじょの本棚」。いまでは全国にひろがるネットワークになっています。わたしもその「きんじょの本棚」に手をあげたいと思っています。書き出しの話題からかなり飛躍してますが、書籍文化を守り育てる。そして世代をこえてつながるものを作りたいなと思う今日この頃です。

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