日時:2025年9月17日(水)19:00~21:00
参加者:8名
今回の「生き方を語る会」でも、参加者それぞれが自由に思いを語り合い、多彩な話題が交わされました。
日本人と健康文化
外国の学者が「日本のヨーグルトの種類の多さ」に驚いたという話から始まりました。ブルガリアでは2種類程度しかないのに、日本では「骨に良い」「胃腸に良い」など、数多くの情報がパッケージに書かれています。紅茶キノコや納豆のブームもあり、日本人は「食べ物そのものよりも情報を食べている」との視点が印象的でした。
一方、アメリカ野球観戦で目にする観客の肥満率の高さとの対比から、日本人の健康志向が長寿につながっているのではないか、という意見も出ました。部活動や野球部の女子マネージャーの存在など、海外から見た「日本的文化」についても語られました。
生き方を問われる瞬間
40代の主治医が最近、結婚指輪を外していたことが話題になり、「その背景を聞いてみたい」という素朴な関心が共有されました。
また、84歳の参加者からは「年を重ねて初めて気づく新しい世界がある」という実感や、脳梗塞での入院経験を経て「霧が晴れるように未来が見えた」という体験談が語られました。
夫を47歳で亡くした方は、当時の医療の現実を振り返りつつ、「死の可能性に直面したとき、日常が一変する」との体験を共有しました。そして、「幸せは他人から与えられるものではなく、自ら見つけ出すもの」という言葉が印象的でした。
人をどう見るか
孫がASD(自閉スペクトラム症)のため療育を受けているという話題から、脳科学の学びや、人を見る物差しの多様さについて意見が交わされました。「経済力や社会的有用性だけでなく、その人自身の幸福が大切」という視点が共有されました。
芸術と表現
アール・ブリュット(Art Brut)の魅力や発達障害に関する話題も取り上げられました。「失敗を引きずる」ことへの思いも含め、人間らしい営みや表現について意見が広がりました。
今回も、その人が生きてきた視点から「生き方」が語られました。それぞれの体験や思いが交わることで、日常の見方が広がっていく時間となりました。
☆ 9月28日は、政治を語る会」です。
