55億円地面師詐欺に見る
理事長 湯本 宣
概要
2017年、五反田駅前の土地600坪をめぐり、大手不動産会社が地面師に55億円をだまし取られたことが発覚した。
- 別の土地の所有者(女性)を仕立て、所有者本人に成りすましていた。
- パスポートなど各種書類を偽造していた。
- 地面師たちは複雑な連絡網を駆使し、誰が主犯かわからないようにしていた。
- 地面師たちは、不動産関係者50人ほどに声をかけ売り込みを図っていた。
ここでのポイントは、なぜ多くの不動産業者が詐欺を免れ、大手の会社が騙されてしまったのか、ということである。
怪しいと気付いた不動産業者の話
- 持ち主の女性が、旅館を経営していたという人柄にふさわしくなかった。
- 干支を聞かれたとき間違えて答えた。
- 受け答えがぎこちなく「エエ、ハイ」などに終始した。
- 持ち主の顔写真をもって、近所の商店などに確認、違うといわれた。
大手業者は
- なりすましの女性所有者に疑問を持たなかった。
- 先の不動産業者から「詐欺の疑いがある」との通報に、この話を壊して自分が交渉相手になろうとしている、と握りつぶしてしまった。
- 内部でも「この取引は危ない」との意見がなされたが、組織の壁で退けられた。
結論
- 中小の不動産業者たちは、大きな金額なので神経をとがらして慎重に対応した。
- 大手企業はこのくらいの金額には慣れていた(マヒしていた)。
- 組織でこの土地を買う方向が決まったので、方向転換が図れなかった。
私たちは、この事件が発覚したとき、あんな大企業が詐欺にあうとは! と驚いたものである。しかし、組織の大きさゆえのもろさを目にすることとなった。
この事件は、法務局に所有権移転の届けをしたとき偽物と判明した。騙された55億円は返されていない。会社はこの事件を機に内紛が起こり低迷している。
この大手企業の名は、積水ハウス。

「55億円地面師詐欺に見る」を読ませていただき。湯本さんのご意見委まったくの同感です。
このようなことは、小さな団体でも対応が遅れれば遅れる程、取り返しのつかないことになってしまう可能性もありますよね。
長期間もの間対応をほっておいて、物事が表に出てきてから対応したときには時すでに遅し。そして関係ない人たちまで巻き込んで言い訳の連続で逃げ回っているようにしか見えません。
このような人生は送りたくないですね。
「先の不動産業者から「詐欺の疑いがある」との通報に、この話を壊して自分が交渉相手になろうとしている、と握りつぶしてしまった」というのも、一つのカギでしょうか。
組織の壁は、人なのですね。