理事長 湯本とおる
ゴゲジャバルとは見た目もさえない野良猫の名前です。
昭和49年NHKみんなのうたでこんな歌が流れました。
陽気な伴奏に乗って・・・(^^♪
宿なし猫のゴゲジャバルが昼寝をしているうちに、わんぱく小僧がやってきてヒゲを切り落としてしまいました。それを哀れに思ったばあさまは数珠を手にして早くヒゲが生えるよう祈りました。大地主の良左衛門さんは膏薬をたくさん買ってきて、ゴゲジャバルの顔一面に張り付けて祈りました。それを見てネズミどもは大笑い。村中の若者たちは数珠を手に月夜の丘に登って、みんなでヒゲの神様や閻魔大王や、寿老人にお願いしました。タヌキも腹鼓をたたいて祈りました。
「お出まし お出まし髭よー。生えまし 生えまし髭よー。」
「ホーイホー!ホーイホー!」
同じ生き物を思いやるやさしさと気持ちのゆとりと・・・。
猫のひげは重要なセンサーだそうで、人間や犬と違い切ってはならぬものと聞いています。
それはさておき、わんぱく小僧やネズミどもはどんな気持ちだったのでしょう。
つい先ごろの我わんぱく時代を振り返ってみるに、ずいぶんいろいろな猫と生活を共にしたものです。たくあんをぼりぼりかじった猫がいたり、捕ってきたネズミをさんざんもてあそんだ後におもむろに食べた猫もいたり。私も、あくびで大きく開いた猫の口に指を突っ込んで閉じたときの慌てた様子を楽しんだり。兄弟で猫を取り合い両方で引っ張り合いになったり。寒かったのでこたつ代わりに猫と寝たかったので。
このコ―ナ―の初回筆者の湯本理事長が「髭なしゴゲジャバル」を記した事に拍手👏
小僧は猫の🐱髭が重要で、大事なものとは思わなかった、知らなかった。だって猫の他の部分を切るより、明らかに切り安い。笑っているネズミにとっては天敵が困り果てるのは愉快。
これって人間社会も同じ🤔意地悪したり、虐めも、やっている本人は軽い気持ち、遣られている側はひどく傷つく。ゴゲジャバルの周りには、これだけの心配をしてくれ、応援してくれる人々がいる事に感激。温かい。
大塚さん
ホント、私たちは意地悪したくていじめてるんじゃないし、差別してるんでもない。気が付かなかったり、ほんの軽い気持ちだったり、思い違いだったり。
私達は昨年流行った「ソンタク」の民族といわれていますが、どんなにソンタクしても相手の気持ちのすべてに思い至ることは困難でしょう。だから、足を踏まれた人は「痛い」と声を上げなければ伝わらないと思います。そんな声が上げやすい社会、声を上げることが身についている社会を目指すことかな、なんて思っています。
大塚さんのおっしゃる通り、善意と言うと言いすぎですが、大した悪意もなしに他者を深く傷つけることがありますね。
もうひとつの悪意ある「いじめ」について、ドラマ「ミステリと言う勿れ」で、「欧米の一部ではいじめている方を病んでいると判断する。でも日本では逆。あいつにいじめられたよ、(あいつは)病んでいるのかもしれないからカウンセリングを受けさせてやってよと皆が簡単に言えるようになればいいと思う」と語る。TVerで無料で視聴できます。
そうそう、私もそんな話聞いたよ。
いじめているのはその人が病気だから、その人を治療しなければならないって。
それから、「登校拒否」じゃなくって「学校拒否だ」って言葉訊いた時も目からうろこだったなー。
湯本とおる