槇島和治
私が中学生の時、音楽の授業ではじめて沖縄にふれた。教師は今は沖縄在住で八重山文化研究のために東京から沖縄に移住。
「てぃんさぐぬ花」をそのときはじめて聞いたが、いまも耳に残っている。
音楽教師には音楽の楽しみや、背景の文化そして沖縄がおかれている現実、米軍機からの落下物で亡くなる人がいたんだと衝撃的な話も聞かされた。
高校を卒業、民間企業に就職し、沖縄返還運動やベトナム反戦運動に関心をもった。
「沖縄を返せ」の歌は強く印象に残っている。
時がたち沖縄海洋博の年に結婚し、新婚旅行で沖縄にいった。
子育ての時期は職場での労働組合運動、地域での保育運動やPTAなどにもかかわってきた。
そして娘たちが成長し4女が昨夏より沖縄に移住した。
娘の夫が沖縄出身で地元に帰郷しレストラン経営を秋から開始するためだ。
東京育ちの娘も孫とともにこの1年コロナとの格闘をしつつ那覇で生活基盤をつくりつつある。
夫のご両親も沖縄人らしく、つらいことがあっても「なんくるないさー」と明るく一緒に娘夫婦や孫を励ましてくれることがとてもありがたい。
かつての戦争で沖縄本土を犠牲にして県民の多くが亡くなり、しばらく米軍統治となりいままだ、日本にある米軍基地の70%が沖縄にある。
沖縄だけではなく人権や差別の問題はまだまだ日本国内に山積している。
ホットな課題は旧統一教会からの霊感商法で多くの国民が苦しんでいる現実。
一緒に理事をしている中能氏がよく話されている。
いま私たちのおかれている日本という国が本気で私たちを愛してくれているのか、真剣に考えなければと思う。
日野福祉の学校創設のきっかけになったデンマークに学ぶことと同時に、足元の現実から目をそむけず歩んでいきたい。
「てぃんさぐぬ花」懐かしく聞きました。
https://www.youtube.com/watch?v=QpMfOw_QLP4
ネーネーズは沖縄、那覇市に常設のコンサート会場で毎晩してました。
家族が住んでいるので行きたいところですが、まだまだ躊躇しますね。
娘の夫が10月オープン予定でレストラン経営にのりだします。
環境は厳しいですが応援していきます。
沖縄が厳しい、といわれ、その現実がどうであるのかまでは探ろうともせず、毎日を生きている自分があります。
日本のなかにあるたくさんの理不尽にも気が付いていながらも、それこそ自分事としては、何も行動していない自分です。
何となく居心地の悪さを感じながらも、毎日をだらだら、というよりそれなりにしみじみ生きています。
ただ、デンマークの人たちのように、国家に愛されているという実感は未経験です。
国家に愛されるって、具体的には誰が愛してくれるの?
誰とかいう個人じゃなくて、国家という機関が愛してくれるの?
それとも、国家という機関に携わる議員や公務員の一人一人が愛してくださるの?
国家を構成するのは国民だから、国民のすべてが愛し合うということかな?
妄想が止まりません。
やはり、デンマーク国民になってみないとダメかもね。
湯本とおる